【まずは到着したのですが・・・(撮影はタクシーの方)】
広大な敷地内を突き進み、
【本当に広いです。そして外には人が少ない】
ようやくたどり着くことができました!
【本当に修道士の格好で、驚きます。】
【醸造施設の入り口の横に見えるのはも木片。ボイラーの燃料になる】
【建物の外観からは想像もできないほどの最新設備です。】
【壁には十字架が】
釜は1.5klで、この当時は1週間に3回の仕込みをしていました。
最新鋭の醸造設備を兼ね備えており、ほとんど体力を使いません。
(ベアレンとは対極的です)
お話によるとほとんどは、アメリカ向けに輸出しているそうで、
瓶詰めは別の醸造所に委託している、ということでした。
実は、エンゲルスツェルの敷地内には色々な施設があります。
老人介護施設だったり障害者施設、などがあります。その運営費の一部に使用するためにビールの醸造を行っています。
以前はリキュールを造り、販売。そして運営費に当てていたようです。
(現在でもリキュールも造っています)
トラピストビールについて興味深い話が聞けましたので、一部をご紹介します。
「トラピストビールについて、ビアスタイルを語るのはちょっと違います。ただ、私達は他のトラピストビールとの差別化は意識して醸造しています。現在醸造しているグレゴリウス(商品名。アルコール度数9.7%。原材料に麦芽、ホップに加え蜂蜜を使用している)はそういった意味で他のベルギーやオランダのトラピストビールと差別化ができています。」
「修道士はどんどん高齢化しています。今も平均70歳くらい。私達にとっては継続的に醸造を続けることがとても重要なのです。それゆえに省力で製造できるような設備が必要なのです」
そして・・・
「ツカサ、修道士になる?若手がいると助かるだけど」
もちろん冗談だったのですが、ただ、その一言には真実も含まれています。
万が一、40歳くらいの人間が修道士になったら、それはここエンゲルスツェル修道院にとっては貴重な戦力になりうるのです。
【ありがとうございました。】
本当に素敵な時間、やさしいお人柄。
おそらく東洋人としてははじめての訪問者だったと思いますが、とても親切に対応していただけました。
ありがとう。